01

Marvelより

※近年のコミックのネタバレが含まれています。






















2014年、スティーブ・ロジャースはアイアン・ネイルによってスーパーソルジャー血清を失った。
当時、初登場から間もなかったヴィラン、アイアン・ネイルとの交戦中にスティーブ・ロジャースはスーパーソルジャー血清を無効化され急速に老人となってしまった。アイアン・ネイルは撃退されたが、スティーブはキャプテン・アメリカの後継者を長年の友ファルコンことサム・ウィルソンに指名した。
老体となったスティーブ・ロジャースはヒーロー活動を続け、アベンジャーズを率いて活躍し続けていた。

スティーブ・ロジャースがキャプテン・アメリカへ復帰した真相
S.H.I.E.L.D.が密かに行われていた最高機密プロジェクトである、コズミックキューブの研究に着手していることが公にされた。このプロジェクトはコズミックキューブの破片がコビックと呼ばれる少女の姿に変わり、彼女を用いてヴィラン達を一般市民のような記憶と見た目に変えさせ、プリーザントヒルと呼ばれる町型の刑務所を作り出していた。スティーブは全責任を持つS.H.I.E.L.D.長官であるマリア・ヒルと接触し、プリーザントヒルへ訪れた。しかし、密かに記憶と元の姿を取り戻していったヴィラン達はバロン・ジーモによって率いられ、彼らの反逆が始まった。スティーブはこの攻撃に対処する中でコビックと接触するも、そこへ現れたクロスボーンズによって瀕死の状態となる。スティーブの危機にコビックは彼の力を回復させ、若返ったスティーブはクロスボーンズを撃退する。バッキーとサムに再会したスティーブはアベンジャーズを招集し、ヴィラン達への反撃を開始した。戦いの中でサムはキャプテン・アメリカとして再び活動するよう促し、サムと共にキャプテン・アメリカという名前を共有することとなった。
プリーザントヒルの事件は無事に解決し、スティーブ・ロジャースがキャプテン・アメリカに復帰するという終わりを見せた一方で、新たに開始された「キャプテン・アメリカ:スティーブ・ロジャース」で新事実が発覚した。スティーブ・ロジャースはバロン・ジーモによって連れ去られたセルヴィグ博士を救出する中で、キャプテン・アメリカに協力するヒーローのジャック・フラッグとバロン・ジーモを殺害しようとした。救出した彼はセルヴィグ博士にこう言い放った。「ハイル・ヒドラ」

その後、すぐに真実は明かされた。
コズミックキューブの破片はレッドスカルが所持していたものをキャプテン・アメリカが破壊したもので、コビックは少女の姿になってすぐに密かにレッドスカルに接触していた。コビックはレッドスカルにヒドラの考えを教え込まれ、無邪気な彼女はセルヴィグの過去を自身の考える最も完璧なもの、ヒドラの一員となることと考え記憶を改ざんした。これを知ったレッドスカルは彼女を利用しようとし、スティーブ・ロジャースがコビックと接触して力を取り戻すとともに、彼がコビックが考える完璧なものとなるように裏で仕掛けていた。こうしてスティーブは自身の力を取り戻し、ヒドラの一員という生い立ちからの記憶を改ざんされヒドラの一員となってしまった。
改ざんされたスティーブの記憶では父が暴力的で、母はDVを受けていたがそこへとある女性から宗教の勧誘を受ける。その女性はヒドラの一員であり心身共に傷ついた母をヒドラに参加させた。ヒドラは暴力を振るう父を殺害し、母はヒドラに恐れを抱きスティーブと共に逃げようとするも、エージェント達に見つかって母もまた殺害されてしまった。スティーブはエージェント達に連れ去られ、ヒドラエージェントとなるべく教育を受けてしまう。
しかし、彼はレッドスカルによって洗脳されているわけではなく心からヒドラの一員となっているため、皮肉にも現在ヒドラ発展にとって一番邪魔なレッドスカルを消そうとしている・・・。